高等学校衛生看護学科とは、中学卒業後に入学する高等学校です。 高等学校衛生看護学科では「看護」に関する専門科目を学習する学科があることが特徴といえます。 通常高校3年間で学ぶ英語、国語、数学、社会、理科などの一般的な課目に加え、 専攻科2年で「看護科」の履修を経て、5年で看護師国家試験の資格が得られ学校です。
高等学校衛生看護学科メリットとしては、 高校(3年後)卒業時に「准看護師」の都道府県知事試験の受験資格が得られます。 この試験に合格すれば、卒業後すぐに「准看護師」として働くことができます。
また、准看護師の資格を取った後は、「専攻科」という進路に進むことができます。 これは、専門学校の一部や、短大、大学に設けられているもので、 2年間で看護師の国家試験を受ける資格が得られます。 高校を卒業後の2年後(20歳)で看護師に就けるため、看護師への最短ルートと言えます。 また、高等学校衛生看護学科は5年制の学校なので、 その後の受験は不要なのも看護科のメリットといえます。 なので、早くから看護師を志しているあなたに向いているといえます。
衛生看護科の卒業生、その後高校で3年間、苦労して勉強した人のほぼ全員が、 准看護師の都道府県知事試験に合格しているようです。 しかし、先にも説明したように「准看護師制度廃止」の動きもありますので、 近い将来、このコースの「准看護師」になる選択肢はなくなるかもしれません。
ただ、准看護師は看護師との待遇格差もあるので、 准看護師に合格した人の約8割が、専攻科へ進み、看護師の資格を取っているようです。 やはり、准看護師ではなく、看護師を目指す人が多いですね。 最近では、大学への進学を推奨するなどの動きも出ているようです。
ちなみに、私の周りに「高等学校衛生看護学科卒」看護師はいないのですが、 友人の友人は「高等学校衛生看護学科卒」の看護師で、話を聞くと 「高等学校衛生看護学科」は通常高校で習う普通科の履修科目に加え、 専門科目の単位を取らなければならないので、 時間的にも体力的にもかなり大変だったようです。 なので、中学卒業時から5年間は勉強すると覚悟を決めないといけませんね。 また5年制の専攻科なので途中で進路変更は厳しいようですよ。